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「ハンバーグ」の誕生と歴史

ハンバーグ

日本において洋食の定番メニューであり、子どもから大人まで幅広く人気のある『ハンバーグ』。


日本では『ハンバーグ』が一般的な名称ですが、正式名称としては『ハンバーグステーキ(hamburg steak)』または『ハンバーガーステーキ(hamburger steak)』とされています。


これはドイツの都市名である『ハンブルグ風の(hamburger)』『厚肉焼き(steak)』という意味です。


多くの方がご存じのものとしては、ひき肉をベースに玉ねぎなどの野菜のみじん切りやつなぎとなるパン粉、卵を加え、よく捏ねることで肉の粘性を出し、フライパンやオーブンを使って加熱する、という作り方かと思います。


一方で、ひき肉にどのような種類を使うのか(牛や豚、またその部位など)やその挽き方(粗挽きか細挽きかなど)、入れる野菜の種類や先に加熱しておくか、その他に入れる材料や焼き方など、その工程で様々なアレンジが存在しています。


またソースもケチャップやトマトソース、デミグラスソースから大根おろしや醤油を使った和風ソースまで様々な種類があります。

◆『ハンバーグ』の誕生と広がり


煮込みハンバーグ

『ハンバーグ』は18世紀前半のドイツのハンブルグ州が発祥と言われており、ひき肉にパン粉を入れて成形し、加熱する料理が誕生し広まりました。


これは現地では『フリカデレ」(frikadelle)』と呼ばれ、ドイツにおける代表的な家庭料理となりました。初めにも書いた通り、『ハンバーグ』という名前も、この発祥の地である『ハンブルグ風の(hamburger)』という言葉からきています。


その後ドイツからアメリカへの移民とともに『ハンバーグ』もアメリカに伝わり、やがて1876年にペンシルバニア州で開かれたフィラデルフィア万国博覧会でのドイツ料理店の出店とともに人気となり、アメリカでも広まりました。


日本には明治時代に伝わったと言われていますが、初期のものは現在の『ハンバーグ』と少し違うものであったと考えられています。


その後大正時代にかけて一般家庭にも広がり、高度経済成長期、高価なお肉に対して比較的安価で手に入る合い挽き肉で作ることのできる『ハンバーグ』が夕食メニューとして頻繁に取り入れられ、急速に人気メニューとなりました。

◆『ミートローフ』とは?


このように『ハンバーグ』は日本においてメジャーかつ幅広い世代で特別人気のある洋食メニューである一方で、海外では意外とマイナーなメニュー、『ハンバーグ』は『バンズに挟んでハンバーガーとするもの』という認識をされていることも多々あります。


対して『ハンバーガー』に似た料理として、海外でメジャーなものには『ミートローフ(meatloaf)』があります。


この『ミートローフ』の材料はほぼオーソドックスな『ハンバーグ』と同じですが、加熱の際に専用の長方形の型に詰めてオーブンで焼き上げるという点で異なります。


また、焼きあがった後、端から好みの厚さに切り分けて食べるという点でも『ハンバーグ』とは異なります。


『ローフ』とは古い英語でパンのことを指し、転じてこのパンの形状をした長方形の型で焼くことから『ミートローフ』という名称になりました。

家庭や学校給食によって幼いころから親しみがあり、大人になっても多くの人から人気のある『ハンバーグ』。


『ハンバーグ』自体の作り方やソースのレパートリーの他にも、照り焼きハンバーグや煮込みハンバーグ、さらに豆腐ハンバーグやおからハンバーグなどのアレンジレシピまで、様々な種類があります。


外食での『ハンバーグ』も、身近なファミリーレストランからハンバーグ専門店と至るところで食べることができますが、ご家庭でお好みにピッタリ合ったものを作るのもおススメです。


特にお子様のいらっしゃるご家庭であれば、種を捏ねて成形する過程を一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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