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日本三大銘柄牛ご存知でしょうか?



牛の中でも更に高価な「黒毛和牛」。

その黒毛和牛の中で選ばれたもののみに与えられる称号が日本三大銘柄牛です。海外でも人気があり知れ渡っている黒毛和牛ですが、今回はそんな貴重な日本三大銘柄牛について紹介していきたいと思います。



松阪牛


「肉の芸術品」と呼ばれている日本三大銘柄牛のひとつです。

「まつざかぎゅう」や漢字表記を松「坂」牛にするのは間違いで、正式な読み方は「まつさかうし」だそうで、「まつさかぎゅう」でも間違いではありません。牛にビールを飲ませて育てるといった飼育法は有名ですね。

牛が酔っぱらって襲いかかってきたりしないのでしょうか。ただしビールを飲ませている農家は限定的だそうです。子を産んでいないメスの牛が対象で、オスは「松阪牛」とは呼ばないそうです。全国各地から子牛を買ってきて肥育農家で育てます。血筋が決まっているわけではないのですね。また放牧もしておらず、牛舎で育てられます。

食べたことはないのですが、脂肪が溶けだす融点が低いため口に入れると、とろけるような滑らかな口当たりを経験できます。また上品な香りを持つことが美味しさの理由の一つとして挙げられています。死ぬまでに一度は口にしてみたいです。


神戸ビーフ

日本三大銘柄牛に選ばれている和牛です。

欧米でも人気の牛肉で「Kobe Beef」として知られています。但馬ビーフの中でも一定の基準を満たした牛にしか与えられない称号で、「神戸ビーフ」か「但馬ビーフ」に呼び方を選ぶことが出来るみたいです。どちらも美味しい黒毛和牛とは言え、日本三大銘柄牛である「神戸ビーフ」を名乗った方がいい様に感じますが、何か訳があるのでしょうか。

アメリカの大統領であったオバマ氏が来日した際に「神戸ビーフ」と「マグロ」をリクエストしたという情報もあります。エピソードとしてアメリカのプロバスケット選手、コービー・ブライアントの名は父親が「神戸ビーフ」を食べて感動したことから「KOBE」から取ったとされています。


米沢牛

松坂牛、神戸ビーフと肩を並べる日本三大銘柄牛です。

山形県米沢市では「米沢のABC」として、米沢の特産品の頭文字をとった呼び方があります。AはApple「館山りんご」、BはBeef「米沢牛」、CはCarp「米沢鯉」を指します。

明治時代に英国人教師チャールズ・ヘンリー・ダラス氏があまりの美味しさに国へ帰る際に牛を一頭まるまる持ち帰り、友人に振舞ったところ絶賛され、世界的に広まったとされています。牛を持ち帰るのも凄いですが、一般の方でも牛を捌けたのでしょうか。ジューシーで柔らかい肉質はステーキ、鍋、刺身とどんな食べ方でも絶品です。


近江牛


この黒毛和牛も日本三大銘柄牛のひとつです。

「上で3つ紹介しているのでは?」と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、日本三大銘柄牛の定義が公式には決まっておらずにそれぞれが名乗っています。年間出荷頭数がとても多いためにブランド牛の中では比較的安く手に入れることが出来ます。

上記3つの銘柄牛と違って、日本食肉格付協会の格付けに定義がないため、滋賀県産と表示できて長く飼育されている牛は等級関係なく名乗ることが出来るようです。しかし一度、近江牛のしゃぶしゃぶを食べたことがありますが、とても柔らかく口溶けが良かったのを覚えています。特徴としては、他の黒毛和牛に比べて香り高いことで有名です。因みに近江牛を使った駅弁には「食べ物の恨みは恐ろしい」と書かれていて、これは昔、近江牛を食べることが楽しみであった藩士が献上を断った井伊直弼を討ったという俗説からきています。


いかがでしょうか。

日本三大銘柄牛について紹介しました。

名称の通り3銘柄かと思いましたが、4銘柄ありましたね。

世界中で愛されている黒毛和牛を、その土地に行った際には是非ご賞味ください。


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