もともとは中国が起源の料理ですが、各地にその美味しさが伝わり、その地の特色あるラーメンが「ご当地ラーメン」です。麺とスープ、具の組み合わせを変えれば無限大に味が拡がるラーメンですが、今回は関西のご当地ラーメンを紹介していきたいと思います。
京都ラーメン
バリエーションがたくさんある京都ラーメンの多くは京野菜である九条ネギを使って、甘さを出しています。
それを聞いて「上品な味」を想像するかも知れませんが、こってりしたラーメンや山盛りに具材が盛られた食べ応えのあるラーメンなど想像とは違うラーメンが多いです。「京都のラーメンは日本一コッテリとしている」と揶揄されるほどです。京都駅ビル上の階には「拉麺小路」というものがあったり、連日行列を作るラーメン店が各地にある激戦区でもあります。
天理ラーメン
豚骨と鶏ガラを使ったダブルスープの奈良のご当地ラーメンです。天理市には天理教の信者が多く、学校も多いため学生もたくさんいます。そんな人たちに提供するために広まったラーメンです。
少し辛みがきいたスープに白菜、豚、ニラが入っています。天理ラーメンは大きく「天理スタミナラーメン」と「彩華(さいか)」が有名な店です。筆者は「天理スタミナラーメン」を天理ラーメンと呼んでいるものと今回の執筆まで知りませんでした。天理市には天理教の信者が多く、学校も多いため学生もたくさんいます。そんな人たちに提供するために広まったラーメンです。
和歌山ラーメン
スープは色々な種類がありますが、ストレートの細麺にチャーシューと青ネギ、メンマ、更にカマボコが使われています。カマボコが入っているのは珍しいなと思い食べていました。
これは和歌山のカマボコ会社が宣伝に使っていたためらしいです。また現地のお店ではラーメンではなく「中華そば」として親しまれています。薬味にはニンニクが使われておらず、胡椒だけというのが一般的です。またサイドメニューも独自の文化があり、チャーハンやギョウザがなく変わりに早寿司やゆで卵が置かれています。早寿司は和歌山の名物料理「馴れ寿司」の発行させていない状態のお寿司です。ゆで卵は味付けではなく普通のゆで卵でスープに馴染ませて食べます。
亀山ラーメン
三重県のご当地ラーメンです。
「ご当地ラーメングランプリ」でグランプリも受賞したことがある亀山ラーメンは、小麦粉は三重県産のニシノカオリ、スープは三重県の牛骨に三種類の味噌を足したもので少し辛みを効かせていて、そして具には三重県で採れた三種類のキノコを使ったラーメンです。麺はちぢれ麺を使うことが多いようですが、お店によって特徴があります。今ではサンヨー食品がインスタントラーメンとして商品化するほど全国で人気のラーメンになっています。
播州赤穂塩ラーメン
「塩の街」として有名な兵庫県赤穂で作られたご当地ラーメンです。なんと赤穂の塩の歴史は弥生時代からあるとされています。スーパーには様々な種類の塩が置かれている街で、訪れて見た時はビックリしました。
そんな赤穂で「赤穂塩ラーメン組合」なるものが約10年前に作られ、以来その組合に認められたもののみ播州赤穂塩ラーメンを名乗ることが出来るそうです。若者が好きな脂っこいラーメンと違って、あっさりとしたラーメンですので老若男女問わずに人気のラーメンです。値段も一杯550円と設定されているお店が食べたので替え玉ではなく普通にお替りしてしまいました。訪れた時は食べすぎ要注意です。
いかがでしょうか。
関西のご当地ラーメンについて紹介しました。
各地にあるラーメンの味比べをするのも面白いと思います。
旅行に行ったら一度調べてみてください。楽しいですよ。
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